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​私たちのエピソード

Episode

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私たちのエピソード① 

​夜間の点滴のみで昼間の自由時間を獲得し、温泉ドライブ旅行に!

以前、私たちが訪問看護のご依頼をいただいた、食道がん末期だった方のエピソードをご紹介します。その方は口から栄養のあるものを十分に食べることが困難な状況でした。そのままでは栄養不足となる為、点滴を投与するためのCVポートを造設し高カロリー輸液を行いながら在宅へ帰られたのです。状態はがん末期。でも生来のアクティブさで退院後に旅行にも行きたいし、行ける間は車を運転して外出したい!!

この思いを叶えたく、私たちは検討しました。夜間に点滴し、昼間の時間は点滴を止めて活動できる時間を作ろう!!医療保険で出せる点滴ルートの数が決まっているなど、課題はありましたが在宅クリニック様と相談して体制を整えました。夜間の点滴のみで昼間の自由時間を獲得したこの方は、体調が良い日に父母とドライブし温泉に行かれたのです。

病気だからとやりたい事を諦めない。私たちは共に叶えたい暮らしをお支えします。

私たちのエピソード②

ディズニーにつれてってあげるね!

パーキンソン病の利用者様。入院中、神経陰性膀胱のためにバルーンカテーテルを抜く事ができずにご自宅へ戻られ、私たちは在宅療養の訪問を開始しました。
利用者様は旅行が趣味です。旅の思い出話をされるのが大好きでした。旅にはいきたいのです。
けれども尿バルーンカテーテルは感染と結石による閉塞をくり返すため、心配で旅行の計画を立てる事を躊躇われておりました。
ある日の訪問で家族と1泊でディスニーに行く計画をお聞きします。
今のままでは旅を楽しみ切れない、なんとか安心してディズニーに行ってもらいたい!私たちはその方法を検討しました。
入院中、尿バルーンカテーテルの抜去を検討されておりましたので、その時の経緯を病院と情報共有しながら対応を考えます。
一時導尿での対応を検討されており、その時は家族様の支援状況のこともあり実施には至らなかったそうです。
その時と違い、今は奥様の支援が受けられる状況になりました。今がチャンスです。
今なら出来るのではないだろうか?奥様からご協力頂けるお返事をいただきましたので主治医の先生と相談して尿バルーンカテーテルから奥様支援による間欠導尿に切り替えることを決意しました。
※間欠導尿とは、一定時間ごとに尿道から膀胱にカテーテルを入れて、膀胱内に溜まった尿を排泄する方法です
奥様に間欠導尿手技を身につけていただき、間欠導尿での生活を開始しました。
お孫さんから「じいちゃん、ぼくがディズニーにつれてってあげるね!」と(笑)気持ちの準備も万端です!
私たちは事前にディズニーへ連絡し、事情を説明して導尿時に使用するベッドルームの確保を行いました。現地のキャストさんの対応も素晴らしかったそうです(さすが夢の国)
ご旅行の2日間、トラブルのなく楽しく過ごすことができたそうで、帰りの新幹線から奥様よりお礼の連絡をいただいた時は、とても嬉しかったです。
地域で暮らす人々のため、在宅医療と基幹医療機関は協力し、病気や障害を共に乗り越えていけます。
私たちはご利用者様の願いや思いを尊重し暮らしたい日々の実現を共に作ります。

 

私たちのエピソード③ 

​急にやってくる!!!
介護生活と向き合う大変さ

家族に高齢者がいる方、「今はまだ大丈夫!認知力は低下してきたけれどトイレにも行けているし介護が必要になるにはまだ先だよなぁ」と思われているご家庭も多いと思います。

ですが介護生活は突然始まる事があるのです。
紹介させていただくご利用者様のご家庭も転倒をきっかけに動けなくなり介護生活の開始を余儀なくされました。
骨折があり痛くて動けない。そのためベッド上での排泄、食事、清潔ケアが必要になってきます。これ、介護経験のない方ですと何をどうしてあげればよいのかわからなくなりとっても大変なのです。
未経験なのにスタートする大人のオムツ交換、清潔ケア。どこに何をどうたのんでヘルプをしてもらうのかが判らない。ご家族様は非常に不安な思いをされていたと思います。

市役所に相談すると迅速に地域包括へ繋がり、居宅事務所、在宅クリニックへと連携が取れました。私たちは在宅クリニック医師から連絡を頂き、連絡頂いた当日にご利用者様宅へ伺いケアを開始しました。
食事も食べられな状態であったので点滴も開始しました。食事に関してはご家族様の非常に献身的な工夫あって、ご利用者様の食べられる物を少しづつ食べられるようになり点滴も中止となった事例をご紹介します。

熱心なご家族様のケアで少しづつ元気を取り戻された姿がとても印象的なご利用者様でした。ホームケアの暖かさを感じて私も幸せな気持ちになったことを思い出します。
このご利用者様は他にも病気があり、結果としては他の病気が進行されて関わり出して2ヶ月弱にてご逝去されました。

ご逝去後にご家族様からのお手紙を頂きました。
そのお手紙を拝見し「ああ、在宅ケアを続けていてよかった」と私が感謝の気持ちで一杯にさせて頂いております。

介護生活はいつ私たちが当事者になるのかわかりません。急な介護生活に迫られても私たちは喜んで訪問看護に伺います。

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